私は大学時代からジャズのアドリブ奏法を学び始めました。
4人の先生にこれまで教わってきました。
その中で、自分の演奏が劇的に変わった、と感じたときが2回ありました。
①ビバップスケールとの出会い
ビバップスケールと出会ったのは、3人目の先生のところに行ったとき・・・
私の中では衝撃でした。
初めて吹いたとき
「これでジャズっぽくなる!!!」
と感動しました。
これだったんだ!という閃きに満ちて、徹底的に12key練習しました。
そのときに、いかに誤魔化すというトレーニングもかなりやりました。
誤魔化すというと、だめじゃん、と思われるかもしれないですが、
規則に乗って演奏できなかったときに修正をかける
という意味でとらえていただくとよいかと思います。
要は
コードトーンがここで吹きたかった!でも吹けなかったからこっちから吹いていけました!
みたいな、迂回しながらでもその音に到達する、という感じですね。
このスケールの汎用性には本当に感動しました。
ちなみに、ビバップスケールには1人目の先生にも2人目の先生にも教わっていたようです。
でも、まったく記憶にありません。
きっと、それどころではなかったのでしょう笑。
必要とするタイミングで情報が与えられないと意味がないんだ・・・
気を付けよう、と思いました笑
②大巨匠との出会い
私の演奏を聞きにきてくださった方が、
「あなたにはこの先生をご紹介します」
と紹介してくださったのが、大森明先生でした。
私はさっそく大森先生のところにセッションに行きました。
そのときに感じたことは
「日本語だ」
です。
この表現にも語弊が生まれそうですが、
当時私はパーカーフレーズを聞いてもまったく何もわからなかったのですが、
大森先生のフレーズは、パーカーのようなのに、一つ一つの単語が浮いて聞こえるようにすっと聞こえたのです。
パーカーフレーズを訳してくれているようでした
「こんな風に吹きたい」
と初めて心から思えた瞬間でした。
私はそのときのセッションの録音を必死に聞いて耳コピしました。
すると、3か月ほど経ったとき、セッションに参加されている方から
「大森先生のところでどれだけ習ってるんですか?」
と聞かれました。
「いいえ、まだ習っていないんです」(まだ他の先生に習っていたので)
と答えると
「そうなんですか?あまりに音色が似ているから」
と言ってくださったのです。
今思えば、どんなお世辞か、と思いますが、
3か月間、計3回の大森先生主催のセッションに参加しただけで、私の音色もプレイも劇的に変わっていました。
それは当時習っている先生にもすぐにわかり、
「大森先生のところいってきたら?」と言われ、晴れて個別指導を受けるようになりました。
目指す音があることが自分の演奏を変える
この二つのターニングポイントはいずれも
自分の目指す音、演奏があり
それを具体化する手法、人物に出会えたことにあります。
①でも書いたように、
まだ自分の目指す音がないのに
手段ばかりを学んでも、
身になりません。
目指す音の見つけ方
ではどのように目指す音をみつければよいのでしょうか
それは、
見つかるまで聞くことです
これに尽きると思います
ぜひたくさんの音源を聞いて
そして何より、たくさんの人と音楽の話をすることですね
ということで、私は今からコミュニティの交流会に行ってきまーす!