ジャズスタンダードナンバーのアドリブを吹けるようになるには、様々な方法がありますが、アドリブの学びを進めていく方ほど、細部にこだわってしまい、吹けなくなってしまう、という方が多くなります
コードトーンをうまくつなげるには?
ジャズっぽくするにはどうしたらいいんだろう?
また
コードトーンをすべて使ってアドリブを作る
という工程も、初心者の方にはハードルが高いです
曲を仕上げるということに焦点を置くならば、もっとフレーズのとらえ方を大きくする必要があります
アドリブソロを構成していく工程の例として以下のような方法を私は勧めています
1.コードトーンを吹く
2.コードトーンでおおざっぱなメロディラインを作る
3.その間をつなぐようにスケールを吹く
4.ジャズっぽくなる手法を追加する
そこで最重要となるのが2です
これはコード進行によって表現したいことが異なるので、コード進行ごとにメロディパターンを決めてしまうと効率的です
そのメロディパターンは、
a.コード進行の中で変化がある音を使う
b.コード進行の中で共通で使える音を使う
があります
まったく逆のことですね
a.はコードとコードの繋がりで変化した音を、そのコードの変わり目に入れるというのが効果的です
b.は、コードサウンドはベースやピアノの人が出してくれているから自分はそれをあえて表現しないというパターンです
コードが変化しても自分は変化しません
これは何の音を選択するか、悩むかもしれません
コードトーン以外の音を吹くことにもなるので、テンションの響きに慣れるという意味でも効果的な練習です
どんなコード進行で練習するべき?
私はジャズスタンダードナンバーでよく使われる7種類のコード進行で実施しています
1.ⅡⅤⅠ
2.マイナーⅡⅤⅠ
3. セカンダリードミナント
4.ダブルドミナント
5.サブドミナントマイナー
6.裏コード
7.dim
これらのメロディパターンを作っておき
この進行を含む曲をまず練習していくという感じですね
なお、今このカタカナの羅列に酔いそうになっていらっしゃる方も大丈夫です
よくわからないけどやってみる、というのが大事になります
今は伴奏音源が簡単に手に入りますから、伴奏を流しながら演奏してコードのハーモニーの中で自分がどの音を吹いているのか感じることが大切です
そんなコンセプトで作った教材があります
およそ2か月で枯葉のアドリブを吹けるようになる方が多いです
ただジャズっぽさは少ないです
あくまでまず、アドリブで吹くこと自体が無理なくできるようになります